京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
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JR東日本の新潟地区向け新製電車E129系が、KATOとTOMIXから相次いで発売されています。
私は根っからのTOMIX派でして、過渡製で盛り上がる界隈を横目に耐え忍び、昨日にようやく現品手に入れることが出来ました。

品番98474,98475,98476を、とりあえず全種類1つずつ。


E129系は私の今の住まいの近所の電車でして、京急車以外では一番よく見ていたり。
新製インバータ制御電車として割と愛着もあるので、日頃から現車で好きなポイントや模型として気になる箇所を簡単にタッチアップで修正して、後はただひたすら現車と比較しながら眺めたいと思います。



◆前面

こちらは未加工の製品状態。
前面の黒色は印刷しており、凹部やガラスの嵌め込み部まで黒が回りきっていません。
結果、フロントガラスや手すりの周りに白いフチドリが残ってしまっており、外観を損ねています。
また、フロントガラスから乗務員室を覗くと、白や銀色の凹凸が目障りです。

やることは単純、塗り潰します。


光沢と半光沢の間くらいに調合した微ツヤの黒塗料で、ガラスの嵌まりや凹モールド部を塗り潰していきます。
このブログの読者諸兄なら超絶得意なやつです、京急600形とか1500形の側窓タッチアップで。
ポイントはしっかり奥まで黒く塗って、奥に白色が見える部分を残さないこと。


それからボディ側に突起があるので、こちらの先端も黒くします。
車内に射した光が銀色で反射して目障りだったんですよね。


タッチアップ後に再組立したボディ前面。
かなり引き締まったのではないでしょか。


見下ろしアングルで、左が素、右がタッチアップ後。
行先表示器の小窓が案外効いてます。

ちなみに現車だとこんな表情です。

あと手を加えるところがあるとすれば、貫通扉をダークステンレスシルバー(ガイア1002)に塗り直すあたりでしょうか。
模型の貫通扉まわりはスナップ式で取り外し容易なので、マスキング要らずのお手軽塗装で重厚感が出せると予想。

重厚感といえば!幌つけないとですね!

新ニイのE129系の幌は、信越線上で新潟向先頭車に付けています。
模型的に分かりやすく言うと、パンタ付先頭車だけに取り付ければOK
パーツの座りが少し悪いので、両面テープを併用すると垂直が保てます。

ライト点けてみました。


円弧とナナメと水平垂直とが組み合わさった愛嬌ある表情がすこです。



現車を駅で眺めていると前部標識灯はロービームなので、HID4灯のうち外側2灯のみが点いていてまた表情が変わります。
こっちの方が馴染みあるんですが、模型で内側2灯消すのはちょっと骨が折れそうですねw

その他、模型の前面まわりのパーツ構成を簡単に載せときます。


割と尖っていてスピード感あるスカートが的確に再現されててとてもすき。



あと前面ステップの上が窪んでる形状の再現も良きですな。


行先表示器はシールで選択できます。



◆床下
 
まず真っ先に塗りたかったのが、電動空気圧縮機とそれに付随する除湿装置。
新系列車両でお馴染みマンセルN3の床下において、シリンダーヘッドや放熱器などが銀色のペンキで塗られており、ひときわ目立っているのです。
正直このMH3108-C1200MA形CPはレシプロ式でうるさくて嫌いなのですが、模型はまた別腹なのでかっこよくキメてきましょう。


製品状態では当然ながら成型色のまま。
成型色の濃グレー自体は雰囲気でてるので、銀色だけ面相筆でのっけていきます。
塗料は、現車の「銀色ペンキ」特有の白い輝きを再現すべく、ライトステンレスシルバー(ガイア1001)をチョイス。


光を当てるとキラッキラです。
これぞまさしく日頃見ているE129系のCPよ。

ちなみにこれ、塗る対象がメチャクチャ小さくて、作業めっちゃしんどいです(
1度に8両も買うと作業は4ヶ所で、終わる頃には目がしょぼしょぼになっちゃいます。
玄人向け。


他の機器も簡単に紹介だけしていきましょうか。

クモハE129形のVVVFインバータ装置。
ヒートシンクの網目がシャープかつ細かいです。


こちらは現車、SC102形VVVFインバータ装置で東洋電機製造製。
UVW相に加えてブレーキチョッパまで冷やすヒートシンクはかなり大柄で、恐らく艤装限界いっぱいまでせり出しています。

ここすき
富の模型では奥行きが浅くここまでせり出していないので、私個人的にはとても残念。

あとSC102形の特徴としては、ヒートシンクの両端面に保護板がついてるところでしょうか。

この写真で言うと、ヒートシンクの手前についてる丸パンチ穴が空いてる板のこと。
たぶん豪雪地帯でヒートシンクや保護かごを傷めないように備える機能なのだと思います。

冬場こんななるので。
模型ではこの保護板も再現されておりませんでした。
ガッカリだけどNのプラ量産品なら仕方あるめぇ・・・



他のクモハE129形の主要機器も見ていきましょうか。
左から順に、SIV断流器, 断流器, ブレーキチョッパリアクトル箱です。
クモハE129形のSIV断流器は、100番台(2連)のみが搭載している機器なので、模型の床下機器パーツのプロトタイプは100番台であることが分かります。
模型ではクモハE129形0番台の床下は作られてないので、個人で工夫が楽しめるポイントです。


こちらが100番台の現車。

ブレーキチョッパリアクトルくん箱が武骨ですき。


フィルタリアクトルは金型が抜ける形状の制約を受けながらかなり頑張っていると思います。
端面に縦方向のリブが2本付いてるところ、パッと見で東洋製FLだって分かりますよね!

主回路の流れでブレーキ抵抗器を。

冷房機とは明確に異質なルーバーが再現されており、

更に取付足が見えます。


現車はこんな外観で、見下ろすとなかなかかっこいいんです。
この現車写真は新製間もない時期なんでまだピカピカなんですが、今は経年ですり板の摩耗粉を被ったり、内部の抵抗器からの放熱で軽く焼けた色してたり。
ウェザリングするならかなり楽しめるだろうなと思います。


床下に戻りまして、クモハE128形を見ていきましょう。

静止型インバータ装置です。
こちらもVVVF装置と同様に精密感あります。


現車で東洋電機製造製のSC103形静止型インバータ装置。
容量210kVAで、2連も4連も共通のコレ1台で賄っています。
都市圏の電車で流行りの冗長回路は持っておらず、小型でシンプル。


現車はSIVのヒートシンクも保護板を付けています。


SIVの裏側に艤装されている、トランスフィルタ箱と整流装置です。

左に見切れてCPと除湿装置が写っておりまして、このようにグレー一色の箱が並ぶ床下において銀色のワンポイントが本当に効果的で良きなのです。



とりあえず好きなところ/よく見るところはだいたい語り尽くしました。
あとは・・・インレタの貼付位置の参考写真とか要ります?






ボディの仕上がりとかとか全体のプロポーションとかは、恐らくJR型模型ガチ勢の方が大勢いらっしゃると思うので、床下やさんの私からは特に言うことありませぬ。
というか、現車でも構体まわりのことはほっっとんど観察してないので、言えることがありませぬ(


兎にも角にも、NゲージのE129系は愛らしいデザインで、かつコンパクトな2連から始められる気軽な製品です。
またこの記事にて紹介してきたとおり、軽加工をしてヨシ、細部を眺めてもヨシの実力もあります。
もし気に入っていただけましたら是非皆様も、願わくば私の激推しTOMIX製でお手元に1本いかがでしょうか?
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