先週の記事の続きです。
この週末も新1000形16次車1600番台・1601編成の取材に行ってきました。

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・吐出電磁弁の詳細
ローアングルから確認してきました。

こちら山側から。
配管が3本繋がっていますね。


そして海側の至近から。
ここに写ってる配管を追った限りでは、吐出電磁弁から伸びる配管3本がそれぞれどこへ通じているか確認できませんでした。

別の車輌の吐出電磁弁の例で、細い3/8'管でブレーキ作用装置へ、太い1/2'管2本で各軸ブレーキシリンダへ通じさせる～みたいなのを見たことがあります。
1600の山側の写真をよく見ると細い管が1本に太い管が2本ですから、同様の接続で各軸の滑走防止制御をしているのかもしれませんね。


・サービスコンセント関連
まずは乗務員室から。

放送装置の上側に付いているTBS箱(タンブラスイッチ箱)です。
京急車においてIVT(静止型インバータ変圧器)から各車へ引通している低圧電源のうち、ここは三相AC100V電源に関するTBSを集約して納めている箱です。
(他に三相440VやSB(蓄電池)100V＆24VのTBS箱もそれぞれあります)
この中の左端に「客室コンセント」と書かれたプレートがあるのがわかりますでしょうか。
低圧電源三相AC100Vの箱にこのスイッチがあるとなると、サービスコンセントはそこから2線を取り出しているっぽい気がします。


ちなみに旅客用サービスコンセントは車輌の交流低圧電源から直接取り出す方法のほか、SB電源DC100Vからサービスコンセント専用のインバータで単相AC100Vをつくる方法もあり、JR東日本の新幹線車輌などがこれに該当します。
電圧変動の少ないSBを電源としたインバータを専用に使用することで、サービスコンセントへ供給する電圧と周波数が安定するメリットがあります。
逆に言えば、交流低圧電源はSIV(静止型インバータ)の出力電圧に影響を受けるので、一般家庭の商用電力なみに安定した電圧は得られないと言われているのです。

1600のサービスコンセントが仮に交流低圧電源から取り出しているとしても、広く宣伝して旅客に供しているということですから、安心して利用できるだけの安定性確保が確認できているのでしょう。


また客室妻面のキセにも変化が。

こちらM2sc1形の品川方妻。
キセの右下になにやらシールが貼ってあります。


上から「OCCR」「LCOR1」「LCOR2」。
それぞれ何の略称なのかとんと見当が付きませんが、いずれも従来の車輌にはありませんでしたので、サービスコンセントもしくは補助椅子に関連するものだと考えられます。
開けてみたいなーｗ


・運転台LED表示灯
スピードメータとかの並びの一番左で「マスコンN」とか「EB」とか光るやつのことです。

こちら1601号車。
真っ黒くなってます、かっこいいです。
裏側にLEDが仕込まれていて、点灯すると文字が浮かび上がる仕様に変わりました。

ちなみに従来は↓

1367号車。
白文字で項目が印刷してあって、その左にLEDが点いてお知らせしてました。


・SRアンテナ

いままで屋根上は乗務員室直上1本だけだったんですが、受信アンテナの近くにもう1本の仲間ができました。
1809編成もこうなってますね。
乗務員室に付けてたアンテナを移設したらしいです。
Nゲージで屋根のビード削るの面倒臭そうです(


・その他床下機器
IVT

従来の銀千1300番台と同一形式であることを確認しました。

整流装置

従来の銀千1300番台と同一形式であることを確認しました。

MBSA作用装置

従来の銀千1300番台と裏側の見た目が同一であることを確認しました。
滑走防止制御の追加にかかわらず中身の機能は一緒っぽいです。

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色々調べてきたんですが、まだまだブレーキやコンセントの考察を深めるには資料が集め足りないです。
淡々と形態の写真を並べるだけの記事になっちゃってなんか申し訳ないです。
ゆっくり撮影できる運用の日に何度も取材行ければいいんですけどワイ地方民で難しいのじゃぁ～～

また近々床下ぺろぺろしに京急行きたいと思います。