あけましておめっとございます。
いまさら今年最初の記事なのです。
ゆるーくやっていきますので今年もよろしくおねがいします。

さてさて、新1000形のアルミ車の主回路更新が徐々に進んでいるこのごろですが、8Vの2本目として出場してきた1009編成がまた新たな形態となっているようなので確認してきましたよっと。
('19.04.01: HB及びFLの情報を追記)

このVVVFインバータ装置、見慣れた感じがしますねｗ

今回1009編成が艤装しているVVVFは東洋電機製造製のRG6008-B-M形。
現在2100形が艤装するRG6008-A-M形のサフィックス違いが晴れて採用されたかたちとなりました。
1001編成の主回路更新では三菱電機製15V296形が採用されていたので、施工2本目にして早くも形態差が生じているのです。
どうして・・・

外観をざっくり眺めてみますと、


海側と山側、それぞれ2100形のそれとそっくりです。
東洋電機製の床下機器の形式は、ソフトや基板の軽微な改訂でサフィックスが上がるので、今回も差し詰め概ね同等仕様品と見なして良いのだと思います。
実際に走らせてみたM氏の評価を聞いてみても、2100形とだいたい同じフィーリングみたいですよ。


高速度遮断器(HB)はSA401-R1-M形。
新1000形の15次車での変化点と同様に、筐体が2100形向けSA401-R-1形の難燃性樹脂から不燃性樹脂へと変更されており、色がアイボリーです。


フィルタリアクトル(FL)はL3039-C形。
2100形のL3039-A形で特徴的だった海側の大きなツナギ箱も健在です。
形式サフィックスが異なるのですが、外見上から差異はわかりませんね・・・


台車を覗くと主電動機(MM)も換装されています。
風の噂によると、2100形のMMと同一形式なTDK6163A形でサフィックスも変わらないそうな。

以上、主回路系の装置類について2100形と1009編成更新車との比較を表にまとめてみましたよっと。

機器名称	2100形	新1000形 1009編成 更新車	外観上の相違
VVVF	RG6008-A-M	RG6008-B-M	不明
HB	SA401-R-M	SA401-R1-M	色
FL	L3039-A	L3039-C	不明
MM	TDK6163A		(同一品)

あとそれから主回路装置と切っても切り離せない関係のブレーキ受信装置ですが、更新施工の前後で装置の形式は変わっていませんでした。
電空ブレンディング制御の仕様に関して大きく変わっていることは無いのではと推測されます。


ちなみに三菱製15V296形はあまりに軽いせいか更新後のM系車の自重が0.5ton軽くなっていたのですが、今回のRG6008-B-Mではどうなったのかまだ見れてません。
こっちは図体でかくてあまり軽くなさそうに思えますがどーなんでしょ。

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ここまでが電動車のはなし。
その他のクルマも確認してみましたよっと。

そしたらTp系で今更気付いたのですが、海側床下品川寄りの排気扇インバータ箱が無くなってるんですね。

更新前はARB/LCと台車との間に吊られてました。

これは何故かというと車体更新の施工に伴って屋根から排気扇が全数撤去されていたからなんですね。

すなわち1001編成にも施工されていた改造メニューなんですが、単純に私が今まで見落としておりました。
昨夏に発行した「京急床下ハンドブック2018」も間違ってます。あーあ

それ以外の箇所についても改めて見直し＆撮り直ししてみましたが、冷房機周りの換装や補助電源周りの整備や回転速度センサー撤去辺りは、1001編成と同様の更新メニューっぽいです。

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8Vの更新2本目にしていきなり主回路システムを改めてきた1009編成。
直通主体の運用であるべき新1000形8連でありながら他社への直通が未だ解禁されていない1001編成更新車や新製17次車以降の現状を考えると、いろいろ勘ぐってしまいます。

ゆーて京急線内で京急車だけ追っかけてる私としてはさしたる問題でないので、今後の直通車の動向について引き続き温かい目で見ていきたいと思います。