京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。
面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。
東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
京急新1000形の16次車として、新たな番台区分の1600番台が登場しました。
従来の6Vを基本にマイナーチェンジした2016年度新造車で、公式プレスも発行されていたもの。
ご覧の通り1800番台に準じる側板の全面ラッピングが目を引きますが、車輌システム的にも目新しい機構を新たに搭載しているようです。
以下、いつもの様に床下観察レポです!
従来の6Vを基本にマイナーチェンジした2016年度新造車で、公式プレスも発行されていたもの。
ご覧の通り1800番台に準じる側板の全面ラッピングが目を引きますが、車輌システム的にも目新しい機構を新たに搭載しているようです。
以下、いつもの様に床下観察レポです!
本記事は、従来から変わったところを部分ごとにピックアップする構成で紹介していきます。
従来の車輌がどうだったかは適当にしらべてください(
・回転速度センサーの全軸への取付
1600番台は全車の全軸軸端へ、回転速度センサーを取付けています。
今までは2100形や新1000形アルミ車でセンサレス主電動機の空転滑走検知用として使用されていましたが、Tp系車の従軸1軸だけでした。
台車側面に向かって左側の軸に取付けられているのが見えます。
向かって右側の軸は裏側の軸端に取付けられていました。
軸端カバーが厚みのあるタイプに変更されていて、径方向に電磁ピックアップのようなものが刺さっていますね。
カバー内にセンサギヤがあり、その回転から得られる周波数信号を検知しているのでしょう。
・BCB及びBAの変更
M1u1形のBCBです。
カバーにカッコイイ三菱プレートが追加されていますね。
銘板も変わっています。
箱の形状自体は変わりないように見えます。
M2uc1形のBA箱です。
こちらは三菱プレートに加えて、FSCなるプレートも貼付けられています。
っていうか箱自体が天地寸法大きくなってますねコレ、どうも『FSC』なる機能が追加されているようです。
・T系車へのFSC箱の追加
上図Tu1形の海側と、
同じくTs1形の海側です。
両車に共通して、ARBの浦賀方に従来は無かった機器箱が艤装されています。
細身のカバーに貼り付けられているプレートはBA箱と同じ三菱とFSC。
どうやら単機能のようですね。
なんだろうなーって機器銘板を拡大してみたところ、、、
『滑走防止制御装置』
な・・・なんだって―――――!!
というわけで1600番台は新機能として、基礎(空気)ブレーキシステムに滑走防止制御を追加していることがわかりました。
機能を簡単に説明すると、滑走防止制御装置が各軸の回転速度センサーで角速度を監視していて、基礎ブレーキの作用中に過大な角加速度(イコール著しい減速度UP)を検知すると、当該軸のみに対してブレーキ力を弱めて再粘着を促す、といったところ。
基礎ブレーキ力を弱めるにはBC(ブレーキシリンダ)に込められていたエアを吐出しますので、吐出電磁弁なる装置が各軸ごとに必要です。
(厳密には供給停止電磁弁というのもセットで要りますが割愛しましゅ)
さすれば探すしかありませんね。
・吐出電磁弁の追加
ありました。
各台車の車体中心寄に、今まで無かった小箱が吊られているのが確認できました。
向かって右側から下へニョキっと伸びている配管が、エア吐出用の排気消音器っぽいなーと思います。
この小箱が吐出電磁弁であると見て間違い無さそうです。
上写真はM2uc1形第2台車浦賀方を海側から覗いたところ。
そしてこちらはTu1形第2台車浦賀寄を山側から覗いたところ。
手前側のボールコックとチリコシの裏側に同じような箱があるのがおわかりいただけますでしょうか。
またチリコシの左下には排気消音器もはっきり見えますね。
上で紹介した2箇所以外にも、何箇所かこの箱が取付けられているのを確認しています。
機能上、全車とも追加されているものと思われます。
以上、1600番台床下観察レポートでした~
今回調べたことから推測できる、新1000形1600番台の仕様をまとめました。
こんなハイテク機能、作用しているところを是非体験してみたいと思っているのですが、なかなか乗り合わせることは難しいようです。
観察の合間に乗車することができたのですが、ウェット踏面で常用最大制動がぶち込まれた際、そもそもBC圧が全然立ち上がりませんでした。
それもそのはずで、新1000形ステンレス車のデハユニットは、主電動機8個で3両分の最大ブレーキ力を効かせる実力を持っているため、空制の出番がなかなか無いのです。
滑走防止制御は架線電圧の比較的安定しやすい日中の列車では使われない機能なでしょう。
しかし何らかの外乱で回生ブレーキ力が低下し、BCへエアが込められると本領を発揮します。
滑走した軸は瞬時にBC圧を排気し、速やかな再粘着を促しブレーキ力の低下を最低限に抑えます。
また車輪がロックすることも減るでしょうから、踏面フラット防止効果も期待されます。
滑走防止制御は、言わば“最後の歯止め”な機能なのだと思います。
今回もまたまた面白い車輌を繰り出してきて、京急の新車からはずっと目が離せませんね。
16次車はこの他にもSRアンテナの屋上移設やサービスコンセントの追加など、気になる変更箇所がまだまだあります。
特にサービスコンセントの回路構成の手がかりが今回の調査では得られませんでしたので、引き続き細部に目を光らせていきたいと思います。
従来の車輌がどうだったかは適当にしらべてください(
・回転速度センサーの全軸への取付
1600番台は全車の全軸軸端へ、回転速度センサーを取付けています。
今までは2100形や新1000形アルミ車でセンサレス主電動機の空転滑走検知用として使用されていましたが、Tp系車の従軸1軸だけでした。
台車側面に向かって左側の軸に取付けられているのが見えます。
向かって右側の軸は裏側の軸端に取付けられていました。
軸端カバーが厚みのあるタイプに変更されていて、径方向に電磁ピックアップのようなものが刺さっていますね。
カバー内にセンサギヤがあり、その回転から得られる周波数信号を検知しているのでしょう。
・BCB及びBAの変更
M1u1形のBCBです。
カバーにカッコイイ三菱プレートが追加されていますね。
銘板も変わっています。
箱の形状自体は変わりないように見えます。
M2uc1形のBA箱です。
こちらは三菱プレートに加えて、FSCなるプレートも貼付けられています。
っていうか箱自体が天地寸法大きくなってますねコレ、どうも『FSC』なる機能が追加されているようです。
・T系車へのFSC箱の追加
上図Tu1形の海側と、
同じくTs1形の海側です。
両車に共通して、ARBの浦賀方に従来は無かった機器箱が艤装されています。
細身のカバーに貼り付けられているプレートはBA箱と同じ三菱とFSC。
どうやら単機能のようですね。
なんだろうなーって機器銘板を拡大してみたところ、、、
『滑走防止制御装置』
な・・・なんだって―――――!!
というわけで1600番台は新機能として、基礎(空気)ブレーキシステムに滑走防止制御を追加していることがわかりました。
機能を簡単に説明すると、滑走防止制御装置が各軸の回転速度センサーで角速度を監視していて、基礎ブレーキの作用中に過大な角加速度(イコール著しい減速度UP)を検知すると、当該軸のみに対してブレーキ力を弱めて再粘着を促す、といったところ。
基礎ブレーキ力を弱めるにはBC(ブレーキシリンダ)に込められていたエアを吐出しますので、吐出電磁弁なる装置が各軸ごとに必要です。
(厳密には供給停止電磁弁というのもセットで要りますが割愛しましゅ)
さすれば探すしかありませんね。
・吐出電磁弁の追加
ありました。
各台車の車体中心寄に、今まで無かった小箱が吊られているのが確認できました。
向かって右側から下へニョキっと伸びている配管が、エア吐出用の排気消音器っぽいなーと思います。
この小箱が吐出電磁弁であると見て間違い無さそうです。
上写真はM2uc1形第2台車浦賀方を海側から覗いたところ。
そしてこちらはTu1形第2台車浦賀寄を山側から覗いたところ。
手前側のボールコックとチリコシの裏側に同じような箱があるのがおわかりいただけますでしょうか。
またチリコシの左下には排気消音器もはっきり見えますね。
上で紹介した2箇所以外にも、何箇所かこの箱が取付けられているのを確認しています。
機能上、全車とも追加されているものと思われます。
以上、1600番台床下観察レポートでした~
今回調べたことから推測できる、新1000形1600番台の仕様をまとめました。
- 基礎ブレーキシステムに滑走防止制御を追加している
- 滑走防止制御は全車の全軸が対象である
- 軸の速度検出は回転速度センサーによる
- 滑走の判定は滑走防止制御装置で行っている
- 滑走した軸はBCのエアを吐出電磁弁で排気する
こんなハイテク機能、作用しているところを是非体験してみたいと思っているのですが、なかなか乗り合わせることは難しいようです。
観察の合間に乗車することができたのですが、ウェット踏面で常用最大制動がぶち込まれた際、そもそもBC圧が全然立ち上がりませんでした。
それもそのはずで、新1000形ステンレス車のデハユニットは、主電動機8個で3両分の最大ブレーキ力を効かせる実力を持っているため、空制の出番がなかなか無いのです。
滑走防止制御は架線電圧の比較的安定しやすい日中の列車では使われない機能なでしょう。
しかし何らかの外乱で回生ブレーキ力が低下し、BCへエアが込められると本領を発揮します。
滑走した軸は瞬時にBC圧を排気し、速やかな再粘着を促しブレーキ力の低下を最低限に抑えます。
また車輪がロックすることも減るでしょうから、踏面フラット防止効果も期待されます。
滑走防止制御は、言わば“最後の歯止め”な機能なのだと思います。
今回もまたまた面白い車輌を繰り出してきて、京急の新車からはずっと目が離せませんね。
16次車はこの他にもSRアンテナの屋上移設やサービスコンセントの追加など、気になる変更箇所がまだまだあります。
特にサービスコンセントの回路構成の手がかりが今回の調査では得られませんでしたので、引き続き細部に目を光らせていきたいと思います。
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