個人的にお気にのｸﾙﾏのﾓﾃﾞﾙを弄る備忘録です。
もう半年以上前ですが、2023年の夏頃にTOMIXからJR四国の新鋭FURICO車2700系が製品化されています。

かなり良い出来でたくさん買い集めてしまったんですが、個体ごとに品質を揃えておきたいのに時間経つと忘れてしまうので、改造メニューをまとめておきます。

① 運転台側TNカプラーに両面テープを貼る

この部分に使用されるTNカプラーはオーバーハングが長い特殊品で、その形状故に製品状態では上下のｶﾞﾀが大きいです。
スナップ付近の平面に両面テープを貼り、姿勢を安定させます。


② 内装パーツを塗り分ける

2700形と2750形の内装パーツは青成型で、製品状態のまま室内灯を入れるととサイケデリックに光りますｗ
現車のアコモは青い腰掛モケットに木目調の床敷物なので、すこし暖色系が欲しいところ。
また2800形の内装パーツは茶成型で、こちらは普通車側の青いモケットが足りません。
それぞれ筆塗りでぺたぺた塗りました。

普通車の床面は ウッドブラウン(Mr.カラー43)、2800形の普通座席はスカイブルー(Mr.水性ホビーH25)を塗ると良い塩梅です。
さらにデッキ周辺を適当なライトグレーで塗るとメリハリが出ます。


塗る前を撮り忘れていて恐縮なのですが、一気に雰囲気が暖かくなってます。
ちなみにMr.カラーのウッドブラウンは色相と明度が絶妙で、木目調の部分を簡単に再現したいときだいたいどこにでも使えてオススメです。

③ グリーン車の室内灯に色味を付ける

室内灯は白色を使います。
現車は淡い暖色系のLED電灯なのですが、グリーンガラスを通して車外へ漏れる光は色が相殺されてほぼ白に見えるので。
但し2800形のグリーン室に限っては、暖色系電灯＋茶色の床＋臙脂色の腰掛と暖色まみれのため、漏れる光の色もかなり暖色です。
これを再現するため、室内灯のプリズムの該当する部分にのみ適当な色を付けると眺めて楽しいです。
私はマッキーの茶かライトブラウンでラフに塗ってます。
ちなみに上写真の例はちょっと塗りすぎで、後からシンナーで部分的に拭っています(


④ 車外表記類のインレタとシールを貼る

車号インレタは世田谷総合車輌センターさんの NI1007 と NI1008 を使います。
TOMIX製品に付属のインレタは透明なベースフィルムが付いており、見栄えが悪いので。
また前面の愛称表示器はジオマトリックス・デザイナーズ・インクさんの J8520t が内容充実しておりオススメです。
なお橙色のシールを貼って色味が味気ない場合は、導光材の端面をヤスリで荒らしたうえ黄色のセロハンを貼ると綺麗です。


⑤ 標識灯のガラス断面に黒色を差す

メジャーなタッチアップですね。
これだけでかなり目力が強くなり、またﾁｰﾌﾟさが薄れて重厚な雰囲気が出せます。


⑥ ボディ全面に光沢クリアを吹く

製品ではツヤ消し寄りの半光沢で仕上がっている塗装ですが、これをｺﾃｺﾃの光沢に仕上げます。
以下の効果があり、欠点は特にない認識です。
・赤,黒,黄緑の発色が実車に近い鮮やかさとなる
・ヘアライン仕上のステンレス地に特有のギラつきを再現する

こちらが塗り上がりの作例。


んで比較用の現車写真。

基本的にツヤテカ仕上の方が実感的であることがお分かりいただけるかと。


⑦ 幌枠の取付け

高知方先頭に付く幌枠はTOMIXの付属品にあるのですが、別売のパーツを使った方が精密さがUPします。
トレジャータウンさんの TTP938-21 はロストワックスでﾒﾁｬｸﾁｬ良いのですが、1個￥1k-とお高め。
GMの 16327 は細かいモールドが楽しめるプラ成型で、6個￥1k-とﾘｰｽﾞﾅﾌﾞﾙ。
気分で使い分ければ良いと思います。
車体への固定は細切り両面テープでおｋ。

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そんな感じで弄ったNゲージの2700系がこんな感じになります。

前面の表情。
ガラス断面の色差しと幌枠の細かいモールドで凛々しい。
また光沢クリアコートで黒と赤が締まります。


ガラス断面の色差しの効果を標識灯点灯状態で。
お手元に未加工のモデルがあったら効果を比べてみてください。


最後に比較用の現車。
制御付自然振子の新製車が思いがけないﾀｲﾐﾝｸﾞで現れた感激は今でも鮮明に思い出せます。
900PSの圧倒的POWEEEERRRRRで急勾配をぐいぐい登るところも良すぎる。
ぜひ皆さんもJR四国2700系の模型買って現車乗り行きましょう！