京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
[192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185]  [184]  [183]  [182
報道等で知られている通り、2020年6月12日に北総鉄道の7812号車(但し京成電鉄より借入)が脱線する事故が発生しました。
 
事故は目下JTSB等により調査中ですが、脱線した台車(旧:住友金属工業製 FS547形)の側枠には亀裂があったとのことで、京成と北総の連名で台車の緊急点検に関するプレスを公表(PDF)しています。

本件亀裂に関連してか、京急車が履く台車に“普段と変わった白い跡”が付いているとの情報をキャッチしたので、6月20~21に掛けて現車を約250両ほど確認してきました。


デハ1004号車 1位側 TH-2100AM形台車

こちらが全体外形。
たしかに部分的に白っぽくなってる部分がありますね?

側枠のウイングバネ受け近傍にある隅R形状部を中心に、汚れを拭い取った跡がついています。
この“跡”は同一編成中の全ての台車で確認できました。

サハ1110号車 1位側 TH-2100BT形台車


デハ1707号車 1位側 TH-1500M形台車


他のいくつかの編成でも、同じ様な箇所において不自然に汚れが薄くなっています。
今まで京急車の台車にこのような処置が行われることは通常ありませんので、直近の亀裂事象との関連を勘ぐってしまいますね。

ちなみに、現有の京急車としては軸箱支持方式が唯一の軸梁式としているTH-600系台車では、類似の“跡”は確認できませんでした。

軸梁式とTH-2100系他多くが該当する円筒案内式とでは、レール方向及び枕木方向の荷重の受け方に相違があると推測されます。
また軸箱の支持点を取り付ける関係上、側梁の詳細な構造も異なる筈です。
よって仮に点検を実施する場合でも、要点部位や実施有無が異なる可能性が考えられます。

それから、この“跡”の実施割合について。
6月20日時点に私がチェックしたクルマを全車区別なしの単純計算で集計すると、“跡”が付いていたのは約2割程度でした。
仮に点検であった場合、事故事象の重大性を鑑みると全数対象が一般的ではないかと私は考えておりまして、きっとこれから増えていくんじゃないかなーと勝手に推測しています。

ちなみに参考情報として、京急車として2020年6月時点で稼働中の台車の一覧を表へまとめときますね。
台車形式 台数 搭載車両形式
TH-1500M 248 デハ1500形(含1700形), 貨車
TH-600M 116 デハ600形
TH-2100M 80 デハ2100形
TH-2100AM 56 デハ1000形 1~2次車
TH-2100BM 418 デハ1000形 3~19次車
TH-1500T 44 サハ1900形 原型
TH-1500TA 24 サハ1900形 電装解除車
TH-600T 44 サハ600形
TH-2100T 80 サハ2100形
TH-2100AT 56 サハ1000形 1~2次車
TH-2100BT 104 サハ1000形 3~19次車
TH-2100BTA 6 サハ1000形 電装解除車
なお途中で集計飽きてきてもしかしたら間違ってるかしれないんで後で再確認します(



京急車ではないのでオマケ程度の情報ですが、6月20日に撮影した9117号車1位側FS547形台車海側写真を載せておきますね。

全体外形と、

トリミングして拡大した図。
ボルスタアンカの裏側に隠れてますが、左右対称の部分も同様の状態でした。
また編成中の他の全台車も同様に白くなってましたよ。



あまり詳しいことは分かってないので [今回はここまで]
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
ブログ内検索
プロフィール
HN:
Kojicstage
性別:
非公開
趣味:
VVVF SIV ブレーキ 台車
最新コメント
[01/22 pon223]
[01/10 電機総務こたか]
[10/13 NONAME]
[10/10 NONAME]
[11/16 1367_8010]
[03/31 81SH]
[03/26 うちゅうじん]
[02/08 NONAME]
[02/01 NONAME]
[01/14 t201choppa]