京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
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とうとう発売になってしまいました、グリーンマックス製の京急新1000形1057編成です。
希望もむなしく東洋電機製RG6008-A-M形VVVFインバータ装置を艤装しての製品化でしたね。

まぁ買うんですけど。

そしてSIEMENS化しちゃいますけど!!

今作のVVVFインバータ装置とFL(フィルタリアクトル)HB(高速度遮断器)CP(空気圧縮機)、CMC(電動空気圧縮機接触器)、BCB(ブレーキ受信装置)は、先日の記事で紹介した3Dプリンタ出力品を使用します。
そちらは既に舐め回すような紹介をしたので、本記事では黄色い車体を細かく見ていきましょうか。



といっても、基本は単色塗りなので見るところと言ったらここくらいなのですが。
側扉の銀印刷は隅の近くまで廻っていて、量産品としてはなかなか上手くやった方ではないでしょうか。
ただ、下方に銀ラメのムラが見られまして、これまでのGM西武車完成品には見られなかったので惜しい感じです。


そして戸当たりに銀印刷が廻りきってないのはちょっと気になります。
安く買った西武車のボディで練習したところ、面相筆のタッチアップで十分リカバリーできるみたいです。


塗料はGMの#8銀色で。
筆の取り回しが難しかったのでマスキングテープで適当に側面を保護しています。



こいつにしゅわーっとびたーっとたっぷりの光沢クリアーを吹きます。
上がおおよそ乾いたところ、下が素の肌。
一気に鮮やかさが増し、新1000形実車の鮮烈な印象が再現されました。
そして銀ラメのムラも若干軽減されたように感じます。
赤くなくても光沢クリアーは必須でしょう。


あともちろんこれも塗らないと。

床下機器とかヒューズとか。
エアブラシで塗ると早いですなー

今回は納期が迫っていたので、事前の下ごしらえを可能な限り済ませてさくさくっと完成させました。


以下、床下中心でいつものサイドビュー!



M系 Muc,Msc形 (1,8両目)
デハ1057号車


浦賀・品川両方の先頭車で、VVVF装置、BA(ブレーキ指令器)/BCB、CP等を艤装します。
Muc形とMsc形とは床下を共通としています。

車体中央のVVVF装置がギラリと大きく輝くのが最大の見どころでしょう。
そして共に3Dプリンタ出力したBCBとCPが良い雰囲気を作っています。

M1系 M1u形 (4両目)
デハ1060号車


中間電動車で、外観上は先頭車からCPを撤去したような姿です。
細かいところでは、MRPS(元空気気圧スイッチ)/MRPSC(元空気気圧スイッチ(制御))が省略されたり、BA/BCBがBCB単独箱で小さくなったり、SDC(受給電接触器)が追加されたりなど。
最大の特徴は見えないところにありまして、M2u形のデハ1059号車とM1M2ユニットを組成しているのです。

M1系 M1s形 (5両目)
デハ1061号車


こちらも中間電動車で、基本的にM1u形と変わりません。
ただし1点だけ、供給区分の途切れる箇所に1つだけあれば十分なSDCは省略されています。

模型では動力ユニットをこの車両へ移動させました。
デハに動力入れたいなーっていう個人的なこだわりです。
ダイカストをつや消し黒色で塗り潰し、機器を極力正しい奥まりで接着したので遠目にはほとんど気にならない仕上がりに。

M2系 M2u,M2s形 (3,6号車)
デハ1059号車


M1系の電動車とユニットを組む中間電動車です。
HBはM1系が一括で開閉しているのでDCVD(架線電圧検出器)と共に持ちません。
またブレーキもM1系が制御してくれるためBCBがありません。
この何とも言えない軽快さは様々なバリエーションのいる新1000形の中でも非常にユニークではないでしょうか。
作っているうちにお気に入りになっちゃいました。

Tp系 Tpu,Tps形 (2,7両目)
サハ1058号車


パンタグラフとSIV(静止型インバータ)持ちの付随車です。
前後の電動車へ架線からの電力を引通すのもこの車両経由で、屋根上の大きいMF(主ヒューズ)がそれぞれ前と後のHBへ続いていきます。
新1000形アルミ車のTp系はほとんど設計変更無く作られており、モデルもいつもどおりといった感じで出来上がり。
本当はSB(蓄電池)をステンレス車M2c系用から取ってきたかったのですが、入手が困難で手持ちも尽きたため泣く泣くそのままです・・・



以上、全車ではないですが床下全形態でしたー


Muc形の山側をアップで。
うーん、この実車どおり完璧に機器が並んでいる感じ、堪えられませんなー


こちらはM2u形の海側です。
機器が少ないので、VVVF装置左のFLや、そのまた左の供給空気タンクで奥行きにこだわってみました。
一見するとFLが全然目立たないように思えるかもしれませんが、編成で走らせ向こう正面へ来たところでシルエットが現れると、思わずニヤリとしてしまいます。
奥行きの再現はこれからのテーマとして大切にしていきたいです。



ここで少し実車の話をば。

京急の電動車が昔から組んできたM1M2ユニットは、いずれも主制御器をM1形へ集約した形態ばかりでした。
そんな中で本形式が採用するSIEMENS G1450 D1130/480 M5-1形VVVFインバータ装置は、これまで“従”であったM2系にもトラクションコンテナBox-B(※M系,M1系にはBox-A)を持ち、ユニット構成が従来と全く異なっています。

回路的にどうなっているのかなーと思って、週末にM2u形に乗って調べてきました。

HBがM1形へ集約されているのは見ての通りなのですが、作動音を聞いているとどうやらLBは両方に入っているみたいです。
上図の回路構成ならFLが各車持ちなのも整合取れますね。

ところで制御アンプ周り、具体的には力行パターン生成部やゲート制御部はどのような分担になっているんでしょうか。
CCOS(制御回路解放器)がM1系のBox-Aにしか無いので、ある程度は偏りがあると思うのですが・・・



いろいろ思いを巡らしつつ、完成しました京急新1000形4次車・1057編成。
出来上がりを友人たちと持ち寄って、撮影会などを開催しました。

こんなに集まるとは・・・
普段は一人でチマチマと作っていますが、たまにモデラー同志と集まり持ち寄って模型談義するのも刺激になって良いもんですね。


次は何を作ってあっ!と言わせてやりましょうかw
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