少し前にGMから京急新1000形ステンレス車の製品が発売となりました。
エアポート快特／エアポート急行セットと称しており、既存製品に対し車番入り・ステッカ新規、といったところでしょう。
GM銀千の車番表現に関しては非常に手を付けにくい造りで好きではないのですが、ｴｱ急セットについては偶然私が欲しかった編成と合致したのでつい買ってしまいました。

今回も床下機器をメインに弄って参りますが、今回特に注目したのが静止型インバータ装置(SIV)です。

東芝製INV153-F0形。

これまで東芝は京急向け主要機器において冷房機のみの納入実績でしたが、銀千では補助電源周りのシステムが全面的に採用されました。
どうもこの東芝SIVシリーズは、現在の国内鉄道業界における大ヒット商品のようで、よく似た形状の製品をあちこちで見ることができます。
今回は他の車両向けに作られたパーツと組み合わせて、よりリアルに仕上げていきましょう。

使用しますのはこちら、東京メトロ10000系用の刻印4128Bです。
この床下機器には上中央の東芝SIVのほか、下左寄りの空気圧縮機(CP)や第一元空気タンク、下右端の戸閉空気タンクなど、結構使えるパーツが1フレームでなかなかお得感があります。


銀千本来のSIVパーツ(下)と並べてみましょう。
ヒートシンク部の張り出しや断面形状が素敵です。


試しに車体に艤装してみました。
車体裾との間隔がちょっと狭すぎるようですね。
ヒートシンクだけ切り取って、調整しつつ元のSIVパーツへ付け替えましょうか。


・・・制作中に写真を撮り忘れました。
こんな風に切り継いでいます。


んでんでんで、完成し塗装したものを表から見ますと

こんなん。
下面の網部も凹モールドで再現されているんですね。


斜めから見るとその効果の絶大さが分かると思います。
張り出しの幅ですが、ヒートシンクとその両側で3分割されたパーツを実車写真を見ながら接着し、それから車体に嵌めた床板に取り付ける、という手順が調整しやすいかなと思いました。


上から見下ろす感じの視点で。
プラットホームからチラッと覗くSIVのえろさを目指しましたええ。


ついでなので完成した全車のサイドビューを紹介しましょう。

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M2c系 M2uc (1両目)

デハ1485号車



浦賀方制御電動車で、今回取り上げたSIVのほか、CPとそれら関連機器、そしてブレーキ指令器(BA)を搭載します。
東芝製補助電源システムは、これまで京急が採用してきた三菱製や東洋製とはちょっと違う構成を採るため、目新しい機器ばかりです。
機器間隔がカツカツになってしまうので、艤装していく順番には気を遣います。
9次車までの4連品川方先頭車M2sc形床下機器配置は、M2uc形と共通としています。

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M1系 M1u (2両目)

デハ1486号車



主回路機器を搭載する浦賀寄ユニットの中間電動車です。
製品のままでも似ていますが、海側の断流器(LB)と山側のVVVFインバータ装置(VVVF)にちょっと手を加え、フィルタリアクトル(FL)の海側を新1000形Tu用金型改修後に付属するものに交換するとさらに良い感じです。
ホントは高速度遮断器(HB)が海側の補助継電器箱(ARB)とLBの間に付くのですが、今回は適当なパーツが調達できず見送りです。

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M1系 M1s (3両目)

デハ1487号車



こちらは品川寄ユニットの中間電動車。
M1u形との差異は、山側品川寄の受給電接触器箱(SDC)を省略している点です。
本形式のために撤去したSDCパーツは、銀千8連の4号車M1u'形に使えますからとっておきましょう。
模型的な話では、こちらはトレーラーですので、パーツの下ごしらえも異なりました。

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ｴｱ急セットの発売からもう1ヶ月くらいでしょうか。
ネタ的にはもう賞味期限切れかも知れませんが、だらだらしていたことお許し下さい。

最初は1本だけ欲しくて、半分は友人に売り払っちゃおうかとも思ったのですが、いざ手元に置くと結局かわいくなって2本とも手を加えてしまいました。
もうこうなっては完全に私の銀千ですね！
せっかくなので運番種別表示は93A快特にして、夕方の全M快特を楽しんでいます。