京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。
面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。
東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
2019年9月5日(木)の昼頃、京急本線の神奈川新町第一踏切にて、下り快特列車がトラックと衝突して脱線する事故が発生しました。
当該の車両は新1000形1137編成(10次車)で、報道によると先頭3両にあたるデハ1137号車・デハ1138号車・サハ1139号車が脱線したとのこと。
特にデハ1137号車は下り軌道を大きく逸脱し、上り軌道との間で右へ45°傾いた状態で停止しました。
事故の報を聞きつけた私が現地へ入ったのは、一週間の仕事を片付けた9月6日の21時頃。
その頃既に編成の品川方の7両は載線ののち新町検車区へ収容済で、デハ1137号車もちょうど上り線への載線が終わっておりまして。
その晩に行われたデハ1137号車の新町検車区収容を見届けてきましたので、車両床下を中心とした損傷状態を残しておきます。
当該の車両は新1000形1137編成(10次車)で、報道によると先頭3両にあたるデハ1137号車・デハ1138号車・サハ1139号車が脱線したとのこと。
特にデハ1137号車は下り軌道を大きく逸脱し、上り軌道との間で右へ45°傾いた状態で停止しました。
事故の報を聞きつけた私が現地へ入ったのは、一週間の仕事を片付けた9月6日の21時頃。
その頃既に編成の品川方の7両は載線ののち新町検車区へ収容済で、デハ1137号車もちょうど上り線への載線が終わっておりまして。
その晩に行われたデハ1137号車の新町検車区収容を見届けてきましたので、車両床下を中心とした損傷状態を残しておきます。
◆ 山側
健全時の新1000形M2uc形の山側床下は、下写真の通り機器が艤装されています。
(デハ1137号車と外見上同等の車両を撮影したもの)
品川方(写真左側)より、GS(接地スイッチ), DC-DCコンバータ, SB(蓄電池), ...
SIV(静止型インバータ), IVS/IVF(静止型インバータ総括スイッチ/ヒューズ), REC(整流器) の順の並びです。
以下、収容時のデハ1137号車です。(見にくいですがご容赦を)
左がGS, 右側がDC-DCコンバータ。
GSは点検カバーが閉じており、見える範囲では目立った傷もありません。
DC-DCコンバータは大きく傾いでおり、また点検カバーが脱落しています。
また別アングルの写真より、筐体が左方向へ大きく変形している姿を確認しています。
写真むかって右側にある扉が山2ドアで、その下に見えているのがSIVです。
その左側には本来SBが艤装されているはずですが、紐状のものが垂れ下がっているのみで姿が見えません。
SBは単体で構体から降ろされていたようで、翌朝にトロッコで運搬されている単品を確認できています。
筐体は大きく変形しており、また薄赤色っぽい粉にまみれています。
引き続きSIVの状態です。
こちらも記録できた範囲で目立った傷や変形は見られませんでした。
IVS/IVF。
点検カバーは閉まっており、大きな損傷は見られませんでした。
REC。
記録できた範囲で大きな損傷は見られませんでした。
第1台車のボルスタアンカです。
本部品は台車本体へ制動方向の力が作用した場合に圧縮荷重を受けますが、一見すると変形は無いようです。
スカートの辺りです。
スカートが取り外されているほか、スカートの内部に艤装されていたアダプタ連結器やCSC(連解制御器)箱が無くなっているように見えます。
なお山1ドアの中はこんな具合に箱状のものが積まれておりまして、
無くなっている箱類との関係性も考えられます。
◆ 海側
健全時の新1000形M2uc形の山側床下は、下写真の通り機器が艤装されています。
(デハ1137号車と外見上同等の車両を撮影したもの)
浦賀方(写真左側)より、CUB(コックユニット箱), DCVD/VMF(架線電圧検出器/架線電圧計ヒューズ), MBSA作用装置, IVT(静止型インバータ変圧器), 整流装置, BA/BR(ブレーキ指令器/ブレーキ継電器), ARB/LC(補助継電器箱/電灯接触器), MRPS/MRPSC(元空気気圧スイッチ/元空気気圧スイッチ(制御)) の順の並びです。
以下、収容時のデハ1137号車です。
スカートから第1台車にかけて。
山側と同様、スカート及びその内部の箱類はなくなっています。
台車はATS受電器関係の外部部品が脱落又は変形していますが、台車枠やボルスタアンカ等の走り装置として重要な部分には、一目見て分かる様な大きな損傷は見られません。
CUBとDCVD/VMFとMBSA作用装置です。
CUBはカバーが外れていますが、事故の衝撃によるものかは不明。
DCVD/VMFに大きな変形は見られないものの、擦り傷が多数。
MBSA作用装置は点検カバーが大きくえぐられるように凹んでおり、むかって右側のラッチが締まらなくなっています。
SIVは筐体全体が大きく変形していますが、点検カバーは締めたボルトが何箇所か残っており外れていません。
また右下側は黒色や白色に変色しています。
SIVの右隣に艤装されていたはずの整流装置は無くなっています。
BA/BRとARB/LCとMRPS/MRPSCは、共に筐体が大きく変形しており、点検カバーもなくなっています。
また黒色や白色に変色しています。
第2台車の海側です。
ボルスタアンカより左側が黒色や赤色に変色しており、空気ばね周りのゴム部品も無くなっています。
変形については変色や煤と思しき付着物の為に写真からは何とも言えません。
ちなみに現場から検車区の庫まで移動は、この状態の輪軸を転がしてして実施していました。
◆ 構体・妻面
先頭部です。
全面にわたって、圧痕や塗装が剥離するほどの擦り傷がついています。
構体全体の変形の程度については分かりませんが、局所的に大きく圧縮されるような箇所は見当たらず、印象としては箱型を保っています。
但し、乗務員扉の写真むかって右上の隅部にシワ状の変形が見られます。
類似のシワはこの箇所の他にも、構体の各所にある応力集中しそうな切欠き部でいくつか確認しています。
構体の全体的な状態です。
海2~海3ドアの範囲で、黒色もしくは白色への変色が見られます。
また連結妻には、折曲げや圧痕と見られる変形が多数あります。
なお検車区への収容時には、連結妻側の連結器が構体妻面からなくなっていました。
車両収容の前には、緩衝器と連結器のそれぞれ一部ずつが搬出されていくところを確認しています。
また連結器と思しき棒状のものが、山3ドアの中へ積まれているところも確認してます。
以上が、私が記録してきたデハ1137号車の新町検車区への収容時の状態です。
記録した状態から推測が立つところや思うところもあるのですが、状況が状況ですのでここで言及するのは控えます。
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