京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。
面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。
東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
この年末年始は例年通り電鉄沿線で過ごすことにしました。
最近はときどき訪問できていたのですが割と時間に追われていて、現車をじっくり観察できる機会は本当に久しぶりです。
んで、金検留置のクルマをぽてぽて歩きながら眺めていましたら
6551編成の台車に違和感が。
増粘着装置が無ェ!!!
※注:本記事に記載の内容はだいたい'21.12.30~'21.01.04の間の現車調査(ザル)に基づきます
最近はときどき訪問できていたのですが割と時間に追われていて、現車をじっくり観察できる機会は本当に久しぶりです。
んで、金検留置のクルマをぽてぽて歩きながら眺めていましたら
6551編成の台車に違和感が。
増粘着装置が無ェ!!!
※注:本記事に記載の内容はだいたい'21.12.30~'21.01.04の間の現車調査(ザル)に基づきます
ぎょっとして編成内の台車全て見てみましたところ、全8台の各4箇所とも撤去されておりました。
いずれも撤去跡はタッチアップの跡が白く残っており、施工はつい最近であったと推測される状況です。
(数週間も経てばすぐ汚れが付くだろうの考え方)
外観の代表例として、デハ6551号車品川方のTH-600M形の側面。
そんでもひとつ、サハ6553号車品川方のTH-600T形台車。
すこし身軽な印象になりましたかね。
京急車で増粘着装置を装備する台車は、TH-1500系(1500形&電動貨車)・TH-600系(600形)・TH-2100系(2100形のみ)の3系列あります。
それぞれどんな状況になっているのか、沿線や駅で張って調べてみましたよっと。
● TH-1500系
8Sは何編成か見たところ、増粘着装置の撤去されている台車は1台も確認できませんでした。
6Sは8編成ほどチェックしたところ、撤去状況が下記の感じで混在していました。
・1~2号車の4台のみ撤去
・1号車#1と3号車(TH-1500TA)#1の2台のみ撤去
・全車存置
↑ 1台だけ増粘着装置の撤去が確認できた付随台車TH-1500TA形。
サフィックスTA形は元電動台車なので、踏面制輪子を持ちます。
一方のTH-1500T形は、全ての個体で増粘着装置が存置されていました。
この台車は踏面制輪子を持たず、全制動力をディスク式ライニングが負担する構造です。
あと4Sは今何本生きてるのかよく知らないんですが、4本見たうちでこんな状況。
・全車撤去
・1~2号車の4台のみ撤去
後述の4Fと共に、割と積極的な施工を受けているようでした。
●TH-600系
8Fを何編成か見たところ、増粘着装置の撤去されている台車は1台も確認できませんでした。
また4Fは4編成チェックでき、撤去の実施状況が下記の如く混在していることがわかりました。
・全車撤去
・1~2号車の4台のみ撤去
・1号車#1と2号車#1の2台のみ撤去
この中でも最後の例が何故こうまばらになっているのか、とんと見当がつきません(
● TH-2100系 (2100形のみ)
8Eも600形と状況が似ており、増粘着装置が撤去されていたり残っていたりします。
8編成チェックし、大別して下記状況でした。
・1~4号車は撤去/5~8号車は存置 ※上写真は4~5号車間
・編成中1~2台程度のみ撤去 (編成ごとにまちまちでまばらな状況)
・全車存置
今回見れた限りでは、全台車の撤去が完了している編成はいないようでした。
過渡期みたいな状況なんで、気軽に両形態が見れます。
しかも今は2125編成が出場したてのピカピカです。
↑増粘着装置付き / ↓増粘着装置撤去
以上が今回の訪問中に調べてきた状況なんですが、以下さてこれは何を意味しているのかなと考えるフェーズ。
そもそも増粘着装置の機能面を考えてみますと、車輪踏面の汚れを擦り落とすという原理から言って、踏面制輪子の下位互換です。
(以前書いた台車の記事でも増粘着装置について私の認識を絡めて説明しています)
有効となる条件としては踏面制輪子を持たない台車で、これは現有京急車においてTH-1500T形↓しか該当しません。
なので、「踏面制輪子を持つ台車は増粘着装置を無くしても問題なし」との判断で撤去を進める(今後復活しない)方向性になっているのかな、と個人的に推測しています。
但し性能向上を狙って付けていた部品を撤去するわけですから、様子見を兼ねて少しずつ撤去作業を進めているのが今の状況、とも予想できます。
ゆーて新1000形↑は2000年からずっと増粘着装置無しで運用を続けているわけで、従来車も不要とする結論は揺るぎないと思いますがw
直通車の8連は全車存置されていましたが、これは他者線乗入に係る手続の絡みで先送りにされているのでしょうか。
あと気になる点で「なぜ今なのか」もありますよね。
だって一番古い1500形は1985年からずっとこれで走っているわけで、変化点に慎重な鉄道業界においては何かキッカケが無いと改造したがらない印象です。
推定として思いつくのは「コスト削減」か「新1000形との取扱共通化」辺りかなと考えております。
とくに前者は現在の社会情勢的に運賃収入が厳しいでしょうから、経費節減策の一環で新規取組として発案された~なんて経緯がなんとなく想像できます。
ずっと親しみを持って見ていた台車の見た目が変わってしまったので、新しさもあり寂しさもあり何とも言えない気分でした。
ただ一方で、機械屋さん的な視点では余計な部品なぞ取り去ってしまうに限ると考えているので、対象全車の完全撤去となれば良いことだなーとも思っていたり。
今後どんな展開になるのか、予想通り全部撤去されちゃうのか、地味に楽しみです。
いずれも撤去跡はタッチアップの跡が白く残っており、施工はつい最近であったと推測される状況です。
(数週間も経てばすぐ汚れが付くだろうの考え方)
外観の代表例として、デハ6551号車品川方のTH-600M形の側面。
そんでもひとつ、サハ6553号車品川方のTH-600T形台車。
すこし身軽な印象になりましたかね。
京急車で増粘着装置を装備する台車は、TH-1500系(1500形&電動貨車)・TH-600系(600形)・TH-2100系(2100形のみ)の3系列あります。
それぞれどんな状況になっているのか、沿線や駅で張って調べてみましたよっと。
● TH-1500系
8Sは何編成か見たところ、増粘着装置の撤去されている台車は1台も確認できませんでした。
6Sは8編成ほどチェックしたところ、撤去状況が下記の感じで混在していました。
・1~2号車の4台のみ撤去
・1号車#1と3号車(TH-1500TA)#1の2台のみ撤去
・全車存置
↑ 1台だけ増粘着装置の撤去が確認できた付随台車TH-1500TA形。
サフィックスTA形は元電動台車なので、踏面制輪子を持ちます。
一方のTH-1500T形は、全ての個体で増粘着装置が存置されていました。
この台車は踏面制輪子を持たず、全制動力をディスク式ライニングが負担する構造です。
あと4Sは今何本生きてるのかよく知らないんですが、4本見たうちでこんな状況。
・全車撤去
・1~2号車の4台のみ撤去
後述の4Fと共に、割と積極的な施工を受けているようでした。
●TH-600系
8Fを何編成か見たところ、増粘着装置の撤去されている台車は1台も確認できませんでした。
また4Fは4編成チェックでき、撤去の実施状況が下記の如く混在していることがわかりました。
・全車撤去
・1~2号車の4台のみ撤去
・1号車#1と2号車#1の2台のみ撤去
この中でも最後の例が何故こうまばらになっているのか、とんと見当がつきません(
● TH-2100系 (2100形のみ)
8Eも600形と状況が似ており、増粘着装置が撤去されていたり残っていたりします。
8編成チェックし、大別して下記状況でした。
・1~4号車は撤去/5~8号車は存置 ※上写真は4~5号車間
・編成中1~2台程度のみ撤去 (編成ごとにまちまちでまばらな状況)
・全車存置
今回見れた限りでは、全台車の撤去が完了している編成はいないようでした。
過渡期みたいな状況なんで、気軽に両形態が見れます。
しかも今は2125編成が出場したてのピカピカです。
↑増粘着装置付き / ↓増粘着装置撤去
以上が今回の訪問中に調べてきた状況なんですが、以下さてこれは何を意味しているのかなと考えるフェーズ。
そもそも増粘着装置の機能面を考えてみますと、車輪踏面の汚れを擦り落とすという原理から言って、踏面制輪子の下位互換です。
(以前書いた台車の記事でも増粘着装置について私の認識を絡めて説明しています)
有効となる条件としては踏面制輪子を持たない台車で、これは現有京急車においてTH-1500T形↓しか該当しません。
なので、「踏面制輪子を持つ台車は増粘着装置を無くしても問題なし」との判断で撤去を進める(今後復活しない)方向性になっているのかな、と個人的に推測しています。
但し性能向上を狙って付けていた部品を撤去するわけですから、様子見を兼ねて少しずつ撤去作業を進めているのが今の状況、とも予想できます。
ゆーて新1000形↑は2000年からずっと増粘着装置無しで運用を続けているわけで、従来車も不要とする結論は揺るぎないと思いますがw
直通車の8連は全車存置されていましたが、これは他者線乗入に係る手続の絡みで先送りにされているのでしょうか。
あと気になる点で「なぜ今なのか」もありますよね。
だって一番古い1500形は1985年からずっとこれで走っているわけで、変化点に慎重な鉄道業界においては何かキッカケが無いと改造したがらない印象です。
推定として思いつくのは「コスト削減」か「新1000形との取扱共通化」辺りかなと考えております。
とくに前者は現在の社会情勢的に運賃収入が厳しいでしょうから、経費節減策の一環で新規取組として発案された~なんて経緯がなんとなく想像できます。
ずっと親しみを持って見ていた台車の見た目が変わってしまったので、新しさもあり寂しさもあり何とも言えない気分でした。
ただ一方で、機械屋さん的な視点では余計な部品なぞ取り去ってしまうに限ると考えているので、対象全車の完全撤去となれば良いことだなーとも思っていたり。
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