京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
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京急の2000形と1500形の一部が付けている“TB箱”ってあるじゃないですか。

この細くて縦長のやつです。
以前より風の噂で「対雪ブレーキ=TB」と聞いてはいたのですが、裏取りできるソースが無くて個人的にはいまいち腑に落ちていなかったのですが。
週末に久里工の裏を散歩していたらなんと中身を見ることが出来たので書き留めておきます。

現在の久里工では、1500形のチョッパ車の解体が進められています。

こんな感じで内装と外装部品を剥いで、最後にドンガラをバラしていく流れみたいです。
上写真の左下に写っているのが、取り外された床下機器類です。


山積みになっている中で気になったのが、この細長い箱。
これはあの“TB箱”では・・・?


中身の部品の見た目的にブレーキ関係ですね。
写真向かって左が気圧スイッチ的な継電器(?)、右が電磁弁か調圧弁でしょうか。
 

マーカーで書き込みがあり、「BCPS1 / …入40±10kPa」と読めます。
恐らくこの気圧スイッチの接点が作動するゲージ圧なのでしょう。

そしてこの圧力値といえば・・・

対雪ブレーキ投入時のブレーキシリンダ(BC)圧力なわけですね!
京急車の対雪ブレーキはだいたい50kPaくらい込まるそうでして、つまり先ほどの気圧スイッチにて検出できる圧力と辻褄が合います。

もう一方の部品はあまりよく観察できませんでしたが、とりあえず対雪ブレーキに関連する部品が少なくとも1個は確認できたのでとても嬉しい!
“TB箱”は本当に「対雪ブレーキ」でしたとさ。


ちなみに1500形の1700番台以降、すなわちブレーキシステムがMBSAへ変更されてからのクルマは、TB箱を持ちません。
MBSAではブレーキ受信装置(BCB)と電空変換弁との組合せで、任意のBC圧を得られます。
よって常用ブレーキの込めと同じ作用の流れでBC圧50kPaが調圧できるため、専用の機器が不要なのです。


現有の京急車でTB箱を持つのは、1500形の元チョッパ車(1500番台)が唯一となります。
現在数を減らし始めているグループだからこそ廃車発生品による詳細な観察が叶うのは皮肉っぽいところですが、最後まで現車の仕組みを楽しんでいきたいですね。
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