京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
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FVとは、和名を給気弁と言い、元空気タンク(MR)管(690~780kPa)を元圧として保安ブレーキやドアエンジンに使用する一定圧(490kPa)を調圧する、減圧弁です。

このFV、600形以前の車両では上記の如き外観の小箱として床下へ艤装されているのですが、1500形の7次車以前(新製時MBS-R世代)では側面からほぼ見えない位置にあります。

ちょっと前にサハ1900形Ts形の鉄道模型で形態差を作り分けた際、「そういえば5~7次車のFVってどこに付いているのかなー」と気になり、今回がんがって調べてみた過程と結果の備忘録です。

こちらが問題のサハ1900形Ts形で、海側側面の外観を。
見える位置にFVが無いことをお分かりいただけるかと思います。
でもこの中のどこかにFVがいるはずなので、探します。



探し方を考えました。

【ステップ1】位置の大まかな推定
FVは空気系の機器であるため、海側に寄っていると考えました。
たとえ海側から見えずとも。
なので、まず当てずっぽうに海側から撮りまくりました。

が、写せませんでした。ざんねん。

【ステップ2】類似車種の調査
Ts形は同じサハ1900のTu形と多くの機器の艤装位置が共通です。
Tu形はSIV(静止型インバータ)やIVT(静止型インバータ変圧器)、SB(蓄電池)など大きな箱を持たず床下の見通しが効くので、まずはTu形から調べることにしました。

Tu形のMBS-R車はTs形と同じく海側からFVが見えません。
なので、山側視点に立ち、山側機器の隙間から海側機器の裏側を探しました。

いた。

海側から見て、MBS-R作用装置の裏に吊ってありました。

【ステップ3】当該車種での答え合わせ
Tu形と同様の画角で、Ts形のMBSA作用装置の裏の撮影にチャレンジしました。
見通せそうな位置はSBとSIVとの間のごく僅かな隙間のみ。
しかも5~7次車かつMBSAのTs形(1719~1731編成組込)は停車中の撮影スポットがほぼ無いので、踏切での流し撮り勝負です。

どうだ・・・?

これは「F」の文字!
サハ1900形Ts形で略号に「F」の付く機器箱といったらFVしか無いでしょう!!
完全勝利!!!



というわけで、見つけたFVの位置をサハ1900形Ts形 サハ1914号車の模型に反映しました。

位置関係的にだいたいこのあたりです。

模型だと案外見通しが良く感じられますが、これはSB箱に付属するSBS(蓄電池解放刃形スイッチ)の小箱がこの模型に付けていないからです。
現車の写真を見返すと、SBSに視界が遮られていることがおかわりいただけるかと。
しょーーじき面倒だったので、今まで1500形のSBSは再現していなかったのですが、凝り始めると欲しくなってきてしまいますねぇ・・・
凝れば凝るほど沼にはまる、模型製作の楽しいところです。



ちなみに比較ですが、8次車以降のTs形(1922&1924号車)は、海側から見える位置にFVつけてます。


圧力計とPEA(圧力検出装置)との間。
側面アクセスが良好な艤装配置も 好き 好き 大好き~
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