京急の鉄道模型を作っているとき書くよ。 面白い床下機器を見つけたとき載せるよ。 東杏電機製造(トウキョウデンキセイゾウ)のお知らせをするよ。
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昨夜2026年11月5日マルヨに、京急新1000形24次車 1820番台18211編成と1840番台18411編成が総合車輌製作所を出場し、久里浜工場まで回送されました。

プレスが界隈を騒然とさせた2両固定編成がいよいよローンチしました。
更に相方の4両固定編成も新しい形態です。
車両システムを刷新した20次車から数えて3代目の設計変更、見所を速報します!


◆ 床下機器艤装

・デハ18211号車 (2連1号車)


・デハ18212号車 (2連2号車)
・デハ18411号車 (4連1号車)
・デハ18414号車 (4連4号車)


・デハ18412号車 (4連2号車)


・サハ18413号車 (4連3号車)



主回路システムが変更され、VVVF装置及び遮断器類が共に大型化しました。
主回路を艤装する電動車は3形式ありますが、いずれも艤装配置は共通化しているように見受けられます。

2連の編成システムは、品川方制御車が主回路を艤装し、浦賀方制御車は電動空気圧縮機(CP)と補助電源を分担します。

4連の編成は、両端の制御電動車が補機類を搭載する付随車を挟む、最近よくある構成です。
但し艤装配置を細かく見ていくと、1890番台とも1500番台とも異なる、両者の間の子の様な振り分けです。

各車両に搭載される主要な機器の種類と個数を、編成毎に表にまとめました。
機器名(略号) メーカ デハ
1820-1
デハ
1820-2
電動台車 総車 1 1
付随台車 総車 1 1
パンタグラフ 東洋 2  
主回路引通しスイッチ(PMS)   1  
主スイッチ(MS) 三菱   1
断流器箱(CB) 三菱   1
フィルタリアクトル(FL) 三菱   1
VVVFインバータ装置
(VVVF)
三菱 1
主電動機(MM) 三菱 2 2
架線電圧検出器,
架線電圧計ヒューズ
(DCVD,VMF)
  1 1
電動空気圧縮機接触器
(CMC)
  1  
電動空気圧縮機(CP) クノール 1  
元空気タンク   2  
ブレーキ指令器継電器
(BA/BR)
三菱 1 1
元空気気圧スイッチ,
元空気気圧スイッチ制御
(MRPS,MRPSC)
  1 1
MBSA作用装置 三菱 1 1
静止型インバータ総括スイッチ,
静止型インバータ総括ヒューズ
(IVS,IVF)
  1  
静止型インバータ
(SIV)
東芝 1  
リアクトル・トランス 東芝 1  
整流装置 東芝 1
蓄電池(SB)     1
モニタ中央装置 三菱 1 1
戸閉制御切換装置 東洋 1 1


機器名(略号) メーカ デハ
1840-1
サハ
1840-2
サハ
1840-3
デハ
1840-4
電動台車 総車 2     2
付随台車 総車   2 2  
パンタグラフ 東洋     2  
主回路引通しスイッチ(PMS)       2  
主スイッチ(MS) 三菱 1     1
断流器箱(CB) 三菱 1     1
フィルタリアクトル(FL) 三菱 1     1
VVVFインバータ装置
(VVVF)
三菱 1     1
主電動機(MM) 三菱 4     4
架線電圧検出器,
架線電圧計ヒューズ
(DCVD,VMF)
  1     1
電動空気圧縮機接触器
(CMC)
    2    
電動空気圧縮機(CP) クノール   2    
元空気タンク     4    
ブレーキ指令器継電器
(BA/BR)
三菱 1     1
元空気気圧スイッチ,
元空気気圧スイッチ制御
(MRPS,MRPSC)
  1     1
MBSA作用装置 三菱 1 1 1 1
静止型インバータ総括スイッチ,
静止型インバータ総括ヒューズ
(IVS,IVF)
東洋     1  
静止型インバータ
高速度遮断器(IVHV)
東洋     1  
静止型インバータ
(SIV)
東洋     1  
静止型インバータ変圧器
(IVT)
東洋     1  
整流装置 東洋   1 1  
蓄電池(SB)   1     1
モニタ中央装置 三菱 1     1
モニタ端末装置 三菱   1 1  
戸閉制御切換装置 東洋 1     1

主要機器について、外観から分かる範囲で簡単に紹介します。


◆ 主回路システム

上述したとおり、VVVFとCBがビックリするくらい巨大化しています。

第2扉の下にあるのが山側のVVVFインバータ装置。
長手4m近くあるんじゃなかろうか。
黒いヒートシンクも目立ちます。
VVVFの艤装位置は、2連の2号車と、4連の両制御車でした。

15V296や15V361のコンパクトさはどこへいってしまったのか、軽快さが京急の小気味良い走りにお似合いで気に入っていたので少し悲しいです。
メーカは三菱電機で、VVVF装置の外観や磁歪音の雰囲気から予想するに、SynTRACSを採用しているのではと思います。

2連の主電動機は両先頭台車のみに架装されており、台車を数えてMTTMとする1M1T編成です。
こちら↓はデハ18211号車の2位台車。

そしてこれが↓デハ18212号車の1位台車。

どちらも連結妻側が付随台車を履いており、0.5Mデハです。

一方の4連はオーソドックスな1Mデハを構成しており、4連の主回路だけ見るなら22次車の延長線上と見ることができますね。

位置関係を略図にすると下記になります。

ここまでがらっと変えてくると、どんな性能で何を狙っているのか、とんと想像もつきませぬ。
電鉄大本営かメーカからのリリース待ちですね。

ちなみにパンタは2連も4連も2基です。
800形以降の回生ブレーキを使用する京急車は、離線によるブレーキの失効を防ぐため、2基のパンタを並列に上げるか高圧引き通しを設けています。
2連は編成間に跨がる高圧引き通しを不要とするため、パンタ2基搭載にしたものと考えられます。


◆ 低圧電源システム

2連が搭載するSIVが新型です。(見切れてしまったので2枚載せます…)


かなりコンパクトな筐体です。
恐らくですが、いまどき流行りの二重系になってないんじゃないでしょうか。

一方の4連は、1500番台が搭載するRG4103-A-Mによく似た外観のSIVです。

RG4103は今までサハ15015号車が搭載する1台だけの存在でしたが、やっと量産されるのでしょうか。

SIVは2連及び4連とも、編成あたり1台の搭載でした。
編成システムの略図としては下記となるでしょう。

2連の1号車と2号車の役割分担は明確で、主回路装置を搭載する品川方制御車と、補助電源装置を搭載する浦賀方先頭車になっています。
国電や1500形のいわゆる“MM'ユニット”的な考え方に近いのかもしれません。



その他気づきポインツ。

「戸閉制御切替装置」なる見慣れぬ機器箱が制御車に付いています。

その名の通り、戸閉回路に関する論理などを収めているのでしょうか。
戸閉回路と言えば、昨今1441編成等へ施工されているワンマン対応車のドアスイッチ改造がホットな話題ですが、この機器箱を1441が非搭載で1820&1840が搭載となると更に異なる仕様なのか気になります。


デハ18211の海側浦賀寄に小さい機器箱がたくさん並んでいて可愛らしいです。

左から、CUB, DCVD/VMF, CMC, MRPS/MRPSC。
DCVD/VMFは初めて見る筐体です。
こんな形状で作ることができたんですねぇ


あと空気タンクについて。
1890番台でそこはかとなく人気だった5連空気タンクが、サハ18422号車で復活してました。

あと全体的に艤装の写真を見返していて気付いたのですが、もしかして各車から戸閉空気タンクが無くなっています?
特にこのサハ18422号車は床下スカスカなんですが、海山どちらから観察しても見当たらないんですよね・・・
戸閉回路のみならず、ドアエンジンも変更されているのでしょうか?



現代の電車は様々な要件やニーズに応えるため、搭載する機器や装備がどんどん増えて重くなっています。
2両編成を作ると最初に聞いたとき、率直な思いとしては艤装と自重の面で成立性が疑問でした。
しかし昨夜、18211編成は完成した電車編成として眼前に姿を現し、今は為せば成るのだなぁと感動の思いにあります。

新1000形24次車に対してはここに書いた量の5倍くらい、他にも気づきや興味深い点や気になる点がたくさんあるのですが、取り急ぎ速報としてはこのくらいにしておきます。
主回路装置も補助電源装置も新規品なので、営業入りは当面先かと思いますが、たのしみに待っております。
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